主要産業
農業は州経済を支える主要産業です。トウモロコシをはじめ、大豆や冬小麦等の生産が盛んです。地域で収穫される豊富な飼料穀物や牧草を活用した畜産業も盛んで、同州で生産された牛や豚等の畜産物は世界中のマーケットへ輸出されています。
また、オマハを中心とする都市部では発達した情報インフラを活用したコールセンターや、保険業等のサービス業も盛んです。
ネブラスカ州の産業別GDP
- 貿易・輸送業
- 20.5%
- 金融、保険、不動産
- 17.4%
- 政府関連
- 14.9%
- サービス業
- 12.4%
- 製造業
- 10.9%
- 医療関係
- 7.4%
- *その他
- 16.6%
出典:
『Nebraska Fast Facts, Welcome to Nebraska on Business Facilities Online』
Business Facilities, 2007-2008 Group C Communications, Inc.
http://www.businessfacilities.com/nebraska.asp
アグリビジネス
生活の根幹を支える食品産業。ネブラスカ州は恵まれた気候と豊かな土壌、発達した潅漑整備により、米国内はもとより世界中へ食料を安定供給しています。
とりわけトウモロコシの生産地としての認知度は高く、『コーンハスカース(コーンの皮むき人)』のニックネームが州に与えられています。その生産量も全米第3位と高く、2006年は37億1,070万ドルの生産額を記録しました。
ネブラスカ州農作物生産量全米ランキング
- トウモロコシ
- 全米第3位
- 大豆
- 全米第5位
- 冬小麦
- 全米第6位
出典:
『Nebraska Ag Rank and Ag Business Facts』
www.nass.usda.gov
United States Department of Agriculture, National Agricultural Statistics Service
http://www.nass.usda.gov/QuickStats/index2.jsp
畜産業
養牛をはじめとする畜産業はネブラスカ州経済を支える最大産業です。 豊かな穀物と牧草地を活用し育成される食肉牛はオマハビーフとして、その高い品質が知られています。 なお、2006年の畜牛生産額は66億ドルを上回り、全米で第2位を記録しました。
また、ネブラスカ州では養豚業も盛んです。その生産頭数は300万頭(2006年12月)、合計収入金額 は7億280万ドルを記録しました。
出典:
『Nebraska Facts, State / Industry Facts』Nebraska Beef Council,
http://www.nebeef.org/state_industry_facts.asp
『Nebraska Ag Rank and Ag Business Facts』United States Department of Agriculture, National Agricultural Statistics Service, www.nass.usda.gov
バイオ・エネルギー
ネブラスカ州では現在16の生産工場にて、年間7億ガロン*に迫る燃料用アルコール(Ethanol)が生産されています。
現在(2006年)、バイオエタノールの生産量は米国第3位。原材料であるトウモロコシの豊かな生産量と発達した運輸網を持つネブラスカ州は、バイオ・エネルギーの精製地として適しています。
また、同州では大豆から抽出されるデイーゼル油(Bio-diesel)生産への取り組みも積極的に行われています。
ネブラスカ州立大学では、これらの産業の成長支援を目的とし、ネブラスカ・エネルギー・リサーチ・センター(Nebraska Center for Energy Sciences Research)が開設されています。
出典:
『Nebraska Ethanol Industry: Ethanol Plants in Nebraska』
Nebraska Ethanol Board,
http://www.ne-ethanol.org/index.htm
バイオ産業
バイオ技術の発展を牽引する州とし、ネブラスカ州は全米ランキング第3位とBusiness Facilities誌より評価されました。
バイオ産業成長の背景
近年ネブラスカ州はバイオサイエンス技術の医療技術応用研究開発の拠点とし、評価を高めています。成長の背景に2つの主要研究拠点の存在と、産学企業や民間企業へ向けた研究成果のライセンス提供成功が認められます。
州内最大都市オマハには、米国医科大学協会(the Association of American Medical Colleagues)より高い評価を受ける2つの医療機関、クレイトン大学メディカルセンター(Creighton University Medical Center)及びネブラスカ州立大学メディカルセンター(University of Nebraska Medical Center)が拠点を持ちます。
これらの医療機関は優れた研究成果と医療実績をあげており、従来の医療ケアでは実現の敵わなかった医療ニーズに最先端の医療技術を用いて応えています。
また、医療技術のみならず、バイオサイエンス技術の食品加工業や農業関連分野への応用研究もネブラスカ州立大学は積極的に行っており、研究成果はライセンス化され提携企業へ提供されています。 これらの研究成果を広く導入した民間企業の多くが成功を収めています。
バイオ関連事業の研究開発拠点としての魅力
ネブラスカ大学ならびに民間企業は、両セクター協力のもとネブラスカ イノベーション キャンパス(Nebraska Innovation Campus)オープンに向け、着工への取り組みを2008年に開始しました。
同キャンパスは官民両セクターの研究開発企業の立ち上げや、企業による商品化の可能な新技術開発に取り組む場を提供します。
新たに着工されるネブラスカ イノベーション キャンパスに加え、ネブラスカ州では、バイオ関連研究開発施設(オマハ市)とネブラスカ大学メディカルセンターの第二バイオメディカル研究棟が既に着工され、完成が間近となっています。
詳細に関しましては州政府経済開発局発行の『Nebraska Bioscience and Medical Technologies (英語)』PDFをダウンロードの上、ご参照下さい。
ネブラスカ州に拠点を持つバイオ関連企業名一覧
(注:ネブラスカ州政府経済開発局ホームページ記載)
- Pfizer
- Novartis
- Teledyne Isco
- MDS Pharma Services
- Schering-Plough Animal Hearlth
- 3 M Corporation
- Decton
- Dickinson and Company
世界的にも広く知られるこれらの企業は、バイオ産業の新たな拠点としてネブラスカの持つ アドバンテージを深く認識し、同州内に主な生産拠点を設けています。
出典:
『BioScience, Target Industries』PDF, Nebraska Department of Economic Development,
http://www.neded.org/
『U.S. State Biotechnology Rankings, Business Facilities Magazine Releases』PDF, BUSINESS FACILITIES,
http://www.businessfacilities.com/
製造業
食品加工業
食品加工業はネブラスカ最大の製造業です。同州にて生産された穀物や畜産物を各種加工処理施設にて、シリアル、製菓食品、乳製品、精肉食品、家畜飼料等に加工します。
ネブラスカ州立大学では、これらの産業の成長支援を目的とし、ネブラスカ・フードプロセッシング・センター(The Food Processing Center)が開設されています。
また、ネブラスカ州で加工された食品の多くが日本へ輸出されています。その輸出総額は 1億5,158万ドル(2006年)を記録しました。
その他の製造業
電子機器、第一次金属、運搬器機等もネブラスカにて生産される主要製品に含まれ、同州経済の発展に貢献しています。
米国の地理的中心という地の利と、発達した鉄道・トラック輸送網とを活かし、同州にて 製造された器機を全米の主要マーケットへ短時間で提供します。
情報通信業
同州の都市部オマハやリンカーンは情報通信業の主要拠点として栄えています。これはオマハの優れた情報インフラ設備が可能にしたもので、同州のテレコミュニケーション拠点としての礎は1948年にさかのぼります。
同年、米国戦略空軍施設(U.S. Strategic Air Command) がオマハ市近郊に設立されたため、同地域の情報通信網は世界的に類のない発達を遂げました。
ネブラスカ州の優れた情報通信基盤を評価し、オンライン送金システムを提供するPayPal Inc.を始めとし、各種IT関連企業がオマハに主要オペレーション拠点を持ちます。
物流業
ネブラスカ州は米国の地理的中心に位置し、西海岸と東海岸の主要マーケットを最短距離で結ぶ高速道路、I-80はネブラスカ州を東西に横断しています。
ネブラスカ州ではその地理的優位性を活かし、優れた米国物流拠点の構築が可能です。
- 全米主要マーケットへ短時間でアクセス
- 発達した道路と鉄道網
- 質の高いサービス
- 価格的優位性
同州では8,000人にのぼるトラック業者が輸送業務に携わり、約2日の所要時間で製品を米国本土内の主要マーケットへ届けます。
また同州内には全米の2大鉄道(Class 1 railroads:UP鉄道、BNSF鉄道)、2つの保税地区(Foreign Trade Zone)が拠点を設け、全米における物流サービスの中心的役割を果たしています。




